貧者の一灯ブログ

マイペースで自己満足のブログを投稿しています。

貧者の一灯・特別編













その結果は一歩一歩向上し、やがて上達の域
にたどりつくという意味です。


出典は「論語」、つまり孔子の言葉です。



※…
近年は、入社して数力月、また2~3年で転職
する若者が非常に増えてきております。


人手不足という環境の中、転職が容易で、マス
コミで「職業選択の自由」が叫ばれているから
でしょうか。


現在の自分の職権やポスト、勤務環境に不平を
並び立てる人も増えてきているようです。


しかし、一つの仕事で満足な成果をあげること
のできない人が、他社ヘ移ったからといって成
功できるのは稀です。


まずは為すベきことを為すことが肝心である
と思います。 新入社員がまず為すべきことは、
学ぶ姿勢を確立することです。


このことは中途入社の社員であってもまったく
同じ。学ぶ姿勢がなくなったとき、彼の成長は
まちがいなく止まってしまいます。


企業としては業績を向上させることが最優先で
あり、学ぶことが優先とはならないでしょう。


(学ぶことが本を読んだり、セミナーに出席す
ることだけでないのは当然のこととして…)


しかし、学ぶことを忘れてしまったとき、確実
にその企業は衰退の方向に向かっています。


生涯教育=生涯学習」であります。


もちろんこの状態が実現できていないために
経営理念に掲げているのですが。


誰でもどんなときにも学ぶ姿勢を忘れずに、
成長していきたいものです。



※…
人は学びによって善とも悪ともなり、人間の種
類によって善悪があるわけではありません。


学ぶとは“心に誠実さを刻む”ことであり、学
ぶとは“自己の足りなさに気づく”ことであり
ます。


この姿勢を新人の間に下学して確立しておかな
いと当人の人生、そして企業の盛衰に大きな
影響があるように思えてなりません。









  




※…
一世一代の大仕事を終えて


厚生労働省が発表した「令和2年度 ギャンブル
障害およびギャンブル関連問題の実態調査」に
よると、過去1年間におけるギャンブル等の依
存が疑われる人の割合は、全体の2.2%だった。


家族や重要な他者の中にギャンブル問題がある
と回答した割合は、全体の14.4%に及ぶとのこと。


また、過去1年間で最もお金を使ったギャンブル
は、パチスロ、パチンコ、競馬の順で多いこと
が分かった。


辞めてほしいのにやめてくれない…


そんな自分自身や家族に困っている人は多い
のではないでしょうか。


小野朝子さん(仮名・主婦・67歳)は、夫の
パチンコ通いで苦労し、愛想を尽かした後は
見るのも嫌だと避けてきたそう。


それでも、やむにやまれず向き合ってみたら。(



※…
結婚式の後、渡してくれた通帳には わが家は
二人姉妹。姉は跡取りとして育てられていたの
に、遠くの大学に進学し、そのまま嫁いでしま
った。


姉の代わりに婿養子を迎え、家名を継ぐことに
なった私は、当時23歳。「今どき財産もない家
に来てくれる男なんていないよ!」と反論した
が、両親は「諦めるな。聞いて回れ」と言うば
かり。


ところがいたのだ、そんな男が。


当時仲良くしていた飲み友達の一人だった。
「いいよ。オレ次男だし」。そして取ってつけ
たように、「君と結婚してもいいなと思ってた」
と。


両親は大喜びで、さっさと向こうの家と話をつ
け、結納、結婚式の手配、新居までも用意。


私は両親の勢いに流されるままだった。 当


時の私は世間知らずだったのだ。そんな都合
のいい男なんているわけがない。


地元で大企業として知られる会社に勤めていた
夫は、結婚式を挙げた日に通帳を渡してくれた。


なぜかその月の給料、11万円の記載があるだけ、
貯金はゼロだ。


新居に持参したものは、数枚の着替えと、通勤
用のミニバイクが1台。


高校卒業後、大企業で5年働いて、全財産はこ
れだけ?疑問に思ったものの、小遣いは月3万
円ほしいという彼の言い分を聞き入れ、残り
でやりくりしようと気合を入れ直した。


すぐに長男にも恵まれ、結婚4年目。給料日前
には、お金が底をつく生活を送っていた。


家中の小銭を集めても100円ぽっち。


とにかく給料日まで、3歳の息子に食べさせな
くては。 米は3合ある。よし!スーパーへ自転
車を走らせた。


本日のお買い得品は、新鮮なイワシ。値段は
100円也。ああ、これで今月もなんとか乗り
切れる……。



※…サラ金のブラックリストに載った夫


そんな生活でも夫を信じていたなんて、本当に
大バカ者だと思う。


金がない原因はすべて彼のギャンブルだったの
だから。


夫は毎晩残業だと言っては、パチンコに通い
詰めていた。


何年経っても振り込まれる給料は11万のまま。
夫には別の通帳があったのだ。


おかしいと思わなかった自分もどうかしている。


27歳で次男を産んだ日、夫はサラ金のブラック
リストに載った。


会社にバレたらクビになるかもしれないと泣き
ついてきて、事の次第が発覚。


2人の子どもを抱える今、職を失わせるわけに
はいかない。長男のための学資保険を解約し、
必死で貯めたへそくりとともに渡してしまった。


しかし、夫の両親は借金を知っているのだろう
か。今後のことを相談するため、家族4人で夫
の実家へ向かったのだが、そこで悲劇が起こる・


私たちの乗った軽自動車が、大型トラックと
正面衝突したのだ。


私の腕の中でスヤスヤ眠っていた次男は、ぶ
つかった衝撃で即死。


それから何度、自分を責めたかわからない。


たった生後70日で死なせてしまった。私が夫
の親に助けてほしいなどと望まなければ。


子どもを亡くして落ち込む私を心配した父が、
60坪の土地を購入してくれた。


新しい家は自分たちの力で建ててみろ、力を
合わせて頑張ることが家族にとっての再スタ
ートになるだろうという配慮だった。



※…
「後のことは心配せんでも僕が話をつけてやる」


夫もさすがに改心したようで、穏やかな日々が
続いた。長女、次女が生まれ、5人家族になっ
た私たち。


ところが家のローン返済の目処が立った頃、再
び夫の悪癖が始まった。


残業という名のパチンコ通いが続いたある夜、
こそこそ家の権利書を持ち出そうとする夫を見
つけてしまう。


またもやサラ金に借金をしたという。


泣きながら往復ビンタした。 二度とギャンブ
ルはしないと信じていたのに。


私たちが「正しい家族」として生きていかなけ
れば、次男は浮かばれないではないか。


親としての責任は終わっていないから、離婚は
まだしないけれど、同じ空気を吸いたくもない。


出ていってくれ! 私の叫ぶ姿にたじろいだのか、
夫はその晩姿を消した。


ただ、数ヵ月もすると「出張してたんだ」と言
って子どもたちに会いに来る。


さらに、家のローンはオレの給料で払っている
んだからと、借金を押し付けてきた。


私は3つの仕事を掛け持ちして、代わりに借金
を返す。シュレッダーにかけるようにお金が
消えていく。


同じ頃、父が脳梗塞で倒れた。


母は懸命に支えたが、父は入退院を繰り返し、
最後には要介護5の寝たきり状態に。


遺言のように「この家で死にたい」と言って
いたため、施設に入れられるはずもない。


80歳の母は、もう自分だけでは無理と悲鳴を
上げたため、同居を決意。


当時、長男は東京で就職しており、次女も大阪
の短大に進学していたため、すでに働いていた
長女との二人暮らしだった。


そこで、ローンを払い終えた家は人に貸し、私
と長女は、老犬とともに実家へ。


介護と仕事の両立は大変だったが、介護保険制
度の助けを借りて、父はなんとか希望通り、
自宅のベッドの上で旅立った。…



※…ずっと支え続けてくれたもの


その後、次女が就職し、親の役目は一段落。
私は51歳になっていた。残るは夫との今後だ。


長男に相談したら、「後のことは心配せんでも
僕が話をつけてやる」という。


早期退職して退職金を手にしている夫に私が
求めたのは、思い出の家の所有権のみ。


今後いっさい関わりたくない、が希望だった。


その年のクリスマスのこと。長男が「僕から
のプレゼントだよ」と、夫のサイン済みの離
婚届と私名義の家の権利書を渡してくれた。


離婚届を提出し、長かった結婚生活もこれで
お終い――。


父の三回忌を済ませると、後を追うように母も、
老犬も逝ってしまった。


長女も嫁ぎ、広い実家に私一人きり。


その頃、私名義の家が売れて、小金が入った。
えい!こうなったら、私に必要なものだけを残
し、身の丈に合った小さな家を建てよう。


自分のために建て替えることを決心した。


寝室と客間が一つ、小さなリビングと、わが家
の思い出の品をまとめるための押入れ。そんな
ささやかな家に私は暮らしている。


世間知らずの私が、3人の子どもを育てあげた。
100円を握りしめスーパーに走ったあの日、次
男と親を喪主として見送ったあの日、膨大な
父母の荷物を一人で片づけたあの日。


私をずっと支え続けてくれていたのは、両親
と、3人の子どもたちと、先に天国に行った
次男だった。


たくさんの人の助けで生かされてきたように思う。
いろいろあったけれど、気づけば、私の人生の
帳尻は合っていた。…



※…
ギャンブル依存症に悩んだら 小野さん(仮名)
は、借金をしてもパチンコ通いを辞められなか
った夫から離れ、子育てや親の介護を経て、自
分の幸せを見つけることができました。


ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめ
り込んでコントロールができなくなる精神疾患
の一つ。


続けたいという衝動が抑えられず、日常生活や
社会生活に支障が生じることがある一方、本人
自身は「自分は病気ではない」と正しく認知で
きていない場合があります。


放置しておくと症状が悪化し、貯金を使い果た
したりさらには借金の問題につながり深刻にな
ることも。


国が主体となってギャンブル等依存症対策が推
進されており、治療や回復支援、借金の問題を
抱えた方への相談支援等の取り組みが勧められ
ています。


自分自身や家族だけで抱え込む前に、公的機関
などに相談することで、解決への糸口が見つか
るかもしれません 。…