貧者の一灯ブログ

マイペースで自己満足のブログを投稿しています。

貧者の一灯・特別編















※…
ある晩、ネズミが一匹桶の中に落ちた。


飛び上がって出ようと最初は大いに努力したが
桶が深くてとても無理であった。


そこで今度は、桶の側の木を喰い破って外へ出
ようとかじり始めた。しばらくやってみたがど
うも木が分厚くて喰い破れそうもない。


あわてたネズミは違う場所をかじり始めた。


必死になってかじってみたが、やっぱり駄目だ
った。そこでその場所をあきらめて、また次の
場所に移ってみた。


しかし、分厚い側の板は到底喰い破れそうもな
かった。


散々に報いられることのない努力をしたネズミは、
とうとう明け方近く、心身ともに疲れ果て、空し
く死んでいった。


初めにかじり始めた箇所を最後までかじり続けて
おれば桶の側の板に自分が通り抜ける穴ができて
いたのに………。



※…
世の中にはこのネズミを笑えない人も多いので
はないでしょうか。


一つのことで失敗して、また他のことに失敗し、
転々と会社を変えていく人がいます。


また、事業家の中にも、もうかる商品と思われ
るものばかりを追いかけて、結局失敗するとい
う人がいます。


悲しいことですが、いつの世にもよくあること
のようです。


しかしながら考えてみると、このネズミの心境、
わからないでもありません。


例えば、毎夜日課のようにテレビのニュースを
一つの局に絞ればいいものを、どうしても他局
のニュースが気になり、チャンネルを一通りま
わしてからやっと一つの局に落ちつきます。


交通渋滞に巻き込まれたとき、抜け道を探して
逃げ込むと、ここも渋滞。「やっぱりもとの道
の方が早かった」なんてこともよくあります。


つまり、今、自分が選択していることに「これ
でいいんだろうか?」と迷いが生じることは日
常茶飯事に起こっていることなのです。


迷いが起こって他の方法を調べてみる。


自分の方が正しいと判断できれば安心し、でな
ければ、行ったり来たりする。大なり小なり私
達はこんなことを繰り返しています。


着実に、しかも安全に前進するという意味にお
いては、このようなスタイルもいいかもしれま
せん。


しかしこんな状態が続けば、もともと力がない
人は途中で力尽きてしまいます。


ある一点に全力を集中させ、思い切った施策を
打つことも正しい成長を実現するためには必要
に思うのです。


なぜ私達は自分の思いに迷いが生じるのか?


それは、“このまま行けば自分は失敗するので
はないか”という恐怖心がそこに働くからです。


失敗を恐れるために安全策をとろうとしたり、
自分の保身を考えたりしてしまうのです。


その結果、好機を逃し、恐れを抱いていた自分
に、後になって後悔してしまいます。


これは、冒険すべきであると言っているのでは
ありません。失敗を恐れ、自己の保身を考え出
すと正しい意志決定ができないと思うのです。


誰にでも失敗はあります。つまり“失敗を冒す
権利”があるのです。


失敗を失敗のままで放っておかず教訓とするなら、
人間の幅が拡がり、新たな成長機会が訪れるはず
です。


迷わずに、自分の思いを信じて日々を送りたい
ものです。


時には一匹のネズミの話から、自分を振り返って
みるのはいかがなものでしょうか。…












一般財団法人日本宝くじ協会が2022年に行った
「宝くじに関する世論調査」では、宝くじを過
去に1度でも購入したことのある購入経験者の割
合は81.4%。そこから推計される購入経験者は
約8,572万人とのこと。


さらに、キャッシュレス決済の導入により、購
入回数が上がると感じる人が50.1%と、宝くじ
を購入するハードルも下がっている様子。もし
も高額当選したら何をしよう? 一度はそんな夢
を膨らませたことがあるのではないでしょうか。



※…
新聞を開くまで、胸がドキドキ


少し前になります。地域のママさんバレーボール
の仲間4人と、私の故郷・北海道を旅することにな
りました。


私の出身地は日本海に面した、風光明媚で小さな
街。実家に立ち寄り、当時は元気だった母の歓待
を受けた後、札幌へ。


宿泊するホテルのチェックインまでに少し時間が
あったので、お金をおろすために銀行に寄りまし
た。その地下に宝くじ売り場があったのです。


聞けば、友人の1人がいつも買っているとのこと。


「札幌に来た記念にみんなで1枚ずつ買いましょう
よ」と誘ってくれました。ほかの3人は初めての経
験。宝くじはロト6でした。


彼女が言うには、「いつも買っているけど、なか
なか当たらないのよ」とのこと。その時はまさか
当たるなんて夢にも思っていませんでした。


旅を満喫したのち、空港での別れ際にその友人は、
「宝くじの結果は火曜日の朝刊で発表されるので
見てね」と言いました。


何しろ初めてのことで、火曜日が待ち遠しくて。
当日、新聞を開くまで、胸がドキドキでした。


「あれっ! 当たってる!」


1万円弱でしたが、4等に当たっていたのです。
バンザーイ! 宝くじって本当に当たるんだ。
驚きと嬉しさでいっぱいでした。


早速、友人たちと連絡を取り合うと、当たった
のは私だけ。3人とも「すごいね!」と喜んでく
れました。


旅行の写真ができたら集まる約束をしていたの
で、その時の当選金は、北海道旅行の思い出を
語り合うランチ代に。


それからというもの、出かけた時に近くに売り場
を見つけると、宝くじを買うことが楽しみになり
ました。


驚くことに、本当に宝くじの神様がおられるのか
と思うほど、次々に当たるのです。


ロト6で50万円が当たったのを皮切りに63万円、
38万円……。初めて買ったサマージャンボでは
100万円。さらにスクラッチで3000円、1万円な
どもありました。


売り場の方によると、「スクラッチでこの金額
が当たるのはなかなか見ないのよ」とのこと。


今夏、北海道に帰省中、子どもや孫たちととも
に立ち寄った空港の売り場で、スクラッチを10
枚買いました。


家に帰って、中学生の孫がくじを削りたいと言う
ので渡したところ、「ばあちゃん、これあと1ヵ所
絵柄が合うと10万だよ!」と興奮しています。


娘が「そんなの当たるわけないでしょう」と言っ
たその時、「本当に当たってる!」と孫。


皆が口々に「おばあちゃんはいつもいつもどうし
て当たるんだろう?」と言いますが、私にもわか
らないのです。 …



※…
お金は天下の回りものなのだから


私は昔からあまりお金に執着がなく、物欲もあり
ません。買い物に行っても、つい孫たちや遠くに
いる姪、甥たちのものを買っている自分がいます。


今までもいろいろなことがありましたが、損得を
考えず生きてきました。


夫が何の相談もなく突然勤め先を辞めてきた時も、
子どもたちは「ママ、明日からどうやって生活す
るの?」と泣いて心配していたものです。


けれど私は、夫には夫の、人には話せぬ事情や、
よほど嫌なことがあったのだろうと、気にしてい
ませんでした。


また夫は、大学時代の後輩たちが事業に失敗した
と聞いて、返ってくる当てもないお金を送ったこ
とも。事実、いまだに返済はなく、皆さん音信不
通です。


義妹が借金を抱えた時には、私たちの老後資金を
すべて渡したりもしました。 ですので、いつも子
どもたちには、「お人よしにもほどがある」と叱
られています。


そのたびに「お金は天下の回りものなのだから、
出さなければ入ってもこないのよ」と強がりを言
う私。


もしかしたら、その分を、宝くじとして神様が少
しずつ返してくださっているのかもしれません。


後期高齢者ですから、いつ何があってもおかしく
ない年齢です。子どもたちが近くにいて、私たち
夫婦を気遣ってくれて本当に幸せ。やはり元気ハ
ツラツで過ごせることが、どんな大きな宝くじに
当たるより嬉しいのです。


昨年の春、宝くじの楽しみを教えてくれた友人の
夫が亡くなり、彼女も後を追うように病気で亡く
なりました。


もう一度4人で北海道に行こうね、と約束をしてい
たので、残念でなりません。


あの旅は私たちの記憶の中でもとくに思い出深い
ものでしたから。 今も友人、家族は、私がその
うちに高額の宝くじに当たると期待しているよう
です。


もし本当にそんなことがあったら、宝くじを教え
てくれた友人のお墓に、一番に報告することでし
ょう。そんな夢を見ている私です。



※…
宝くじ詐欺に要注意 田村さん(仮名)は、宝くじ
をきっかけに、人生後半も充実した生活を送るこ
とができているようです。


ほどほどに宝くじを買ってみることは、日常生活
を楽しくする一つの選択肢かもしれません。


しかし、そんな宝くじを悪用した詐欺もあるので
要注意。


近年では、2021年に国民生活センターが「心当た
りのない海外宝くじや懸賞に当選したというSMSが
届いた」という相談事例を実在する、


または似たような事業者名を名乗り、「当選した」
「賞金がもらえる」と謳っている場合もあります
が、身に覚えのないメールが届いた場合は返信せず、
しつこく送られてくる際はブロック機能などを活用
してみましょう。…